どうも、こんにちはmaboです!
今回は理論だとかテクニック論ではなく、釣り場でトラブルにおける、危機管理と脱出方法を実体験を交え紹介したいと思います。
その体験、思い出すだけでゾッとします…(笑)
≪もくじ≫
圏外で携帯電波が入らない山奥での壮絶実体験…
平成が終わり、新元号「令和」へと世の中が大きく変化した2019年現在、僕は2児の父で、行動がかなり丸くなりました(笑)
こんな平和でいいんだろうかと思う位、子供たちとのんびり過ごしていますが、10年位前は、すごく尖っていたんですね~(笑)
と言うのも、魚を知りたいと言う欲求とライバルと鉢合わせたくない(人間から離れたい)と言う欲求から電波も届かないようなまた、人がほとんど通らないような場所まで繰り出して釣りをしていたんですね~。
そんなことを繰り返していると、悪路にも幾度と無く出くわすわけです。そんな悪路で体験した最悪の話を紹介します(笑)
何が起こったか、結論から言うと『圏外の山奥で車がスタックした』と言う話です。
夜中に市街地を友人と2人で出発し、2時間半ほどかけて山奥のダム湖に到着しました。舗装された県道から1本入った全く舗装されてない細い道を抜けるとダム湖のほとりにつながる開けたスペースに出ます。
そのスペースというのはダム湖から100メートルほど離れておりさらに落差も20~30メートルある場所でしたが、20~30センチほどの大きさの石がゴロゴロしているなだらかな斜面を降りなければいけません。
ただ降りてしまえばすぐ水際だったので、荷物もあるがゆえに、水際まで車を進めようと言うことで、 車が四駆と言うこともありその坂道を下っていきました。
そして、水際までつけば多少のフラットが存在していましたので、車の方向の切り替え等は楽にできる位のスペース間だったので安心して車を止めました。
その時まだ午前3時ごろであたりが真っ暗な状態、「車の方向を切り替えて少し休むか…」と友人と相談し頭から突っ込んだ車の方向を入り口方向に向かって、頭を回転させようとした時、足元のぬかるみにはまり車が動く動かなくなってしまったんです…(; ゚Д゚)
その時、うん悪く小雨がぱらついていたんですよね~…
ダム湖付近で釣りをされる方なら分かると思いますが、基本岸際って岩盤かヘドロのようなものが堆積していることが多いと思います。
その場所と言うのは、すでにお分かりの通りそのヘドロが堆積していた状態だったんですね。。。
雨によってヘドロが緩み四駆であってもタイヤが空転し全く動かない状態になっていたんです。
電波が届かない、辺りは真っ暗、そして雨、と言う最悪の条件に正直「この世の終わり」位の絶望感を一瞬感じました(笑)
そんな状況において思いついた選択肢は、
・電波が届く所まで走って行き助けを呼ぶ
・自力でなんとかする
どう検討してもこの2択しか出てきませんでした…
前者は少なくとも30キロ位行かなければ電波なんて入ってこないといった状況でしたから、とりあえずは後者でしょう。と言うことで、渋々、泣きそうになりながら、辺真っ暗小雨ぱらつく足元ゆるゆるの中で対処をすることにしました。
まずやったのは、1人がアクセル&ハンドル操作をして、1人が車を押すといった手法です。
正直言って、この手法何にもなりませんでしたね(笑)
そもそも人間が押すための地面もゆるゆるですので、足が滑って押しているのか、押されてるのかよく分からないような状態になりました。
そして次に、出てきた発想はタイヤと地面の隙間に小石を挟んでみると言う事です。が、これもタイヤの回転で吹き飛ばされ全く何にもなりません。。。
そして、次は木の枝みたいな手元にある簡単な道具を使って脱出を試みるも、全く以て、1トン以上もある車が動く気配がありませんでした。
それどころか、そういった悪あがきをしている中で、タイヤの回転によって足元が削られ車がどんどん埋まっていっているような状況に陥り、完全に悪循環にはまっていました(;_;)/~~~
その後、状況を理解し結果的には脱出できたものの、服が泥まみれにもなり、1時間半ぐらい格闘した末の脱出だったので、心身共に疲労困憊で正直釣りどころじゃないですよね。。。
この時あたりは薄く明るくなっていましたね。なので、一応釣りはして帰りましたけど(笑)
スポーニング時期のデカバスの釣り方は?リザーバーのルアーセレクト術!
こんなの今考えてもぞっとしますね。
こうやって、おもしろ体験として皆さんに提供できる事は非常に有意義なのですが、じゃあもう一度その体験をしてみるか?と言うと絶対にしたくありません。気が気じゃないですからね。
じゃあ、こういった経験を踏まえて、電波や人気のない場所に行く際の心得や、もしそういった危険にさらされた場合の対処法について紹介をしておきたいと思います!
人里離れた電波が届かない山奥に出かける際の心得!
まず、当たり前に無事で戻れると言うことが、当たり前ではないといった前提で準備をしたほうがいいと思います。
それは、レベルとして絶命に達するのか、大怪我なのか、多少の怪我で済むのか、アイテムを破損してしまうのか、などのリスクの部類や程度を明確にしておく必要があります。そして自分がどこに基準を置いておくのかを心に決めておく必要もありますね。
そのように前提を作って考えているか、いないか、によってトラブルに見舞われた際の精神的なダメージが少なくなります。
その精神的なダメージと言う部分は、脱出を模索する上で非常に重要な要素になってきます。と言うのも精神状態が平常に近くなければ的確な判断ができないために、トラブルにトラブルを重ねてしまうと言う事態になりかねないからです。
僕はこの時、そういったリスクへの心構えは持っていたつもりでしたが実際に本当に起こってしまうことは、全く想像していませんでしたので、机上の空論でしかなく、ほんとに焦りましたね。
ただ、少なくとも予習的に自分の気持ちの準備をしていたことはパニックを起こさなかった要因かと思います。
また、このときの状況は幸いにも友人がいたので何とかなった部分もあります。それは脱出の実務に対することとしても言えるのですが、それよりも精神的な部分の方が大きいですね。
これ1人だったらとんでもない絶望感に苛まれていると思います。。。
また、もう1つ言える事は大怪我のリスクや、絶命のピンチまでは到達していなかったことですね。
もちろん、アイテムが壊れるとか、相当めんどくさいことになる可能性はあったのですが、脱出検討の際にもかなり冷静に対応できましたので、このトラブルでの最悪事象の車が完全に埋まってしまい取り出せなくなるといったところも回避できました。
とにかく常に冷静でいるために実際に身に起こることとして想定をして精神的な準備をしておくことが非常に重要です。
あと、どんなに面倒くさいこともやるという覚悟をもっておくことも重要です。
車がスタックしてもすぐに焦るな!脱出方法を模索せよ!
じゃぁ、最後にこの危機に直面した際に僕がどういった心の持ちようとテクニックで危機を脱出したかを紹介しておきます。
まず、精神的な部分については、前述した通り説明の危機とか大怪我の危険性と言うものがほぼ無いに等しい状態でしたから、最悪は30キロ走ってレッカーを呼べばいいと考えていました。
これが僕の行動の最低基準になりますね。ですから面倒くさいと言う事は当然ありますが、やりさえすれば切り抜けられるトラブルだと言う前提を意識した、と言うことが、冷静になれた要因です。
まぁこれを簡単に言うと最悪どうするのかを覚悟するってことですね。この時の場合は『30キロ走る覚悟をした』と言うことです。
そして、その前提に加えて友人がいたと言う、1人ではないと言う状況の安心感ですね。
正直言ってその友人がトラブル回避能力に優れているとかそういったことでは全くないのですが、まぁ自分とは別に1人いるだけで少なくともちょっとした不安は解消されますし、協力し合えば1人ではできないこともできるようになるといった面で心強く感じました。
そしてテクニック的な部分も知っているのと、知らないのとでは精神的なダメージへの影響は当然あります。
僕は色んなところに1人で出向いて、ある程度危機にさらされてきますので、こういった場合の脱出の方法と言うのは具体的な手法がないにしろ、どういうことを避けていけばいいのか、ということを想定して具体的手段を模索しました。
この時は、後輪が2つともゆるい地面にはまっており、前述した通りにタイヤを回せば回すほど泥がこそぎ取られ深みにはまる、といった状況が目に見えていましたし、それが行き過ぎればタイヤがボディーが完全に地面に乗りあげると言った想定もしていました。
つまり、その物理的な最悪の事象であるボディーが地面への乗り上げることが起こってしまうと、30キロランの可能性がぐっと高まることになってしまいます。
ですのでテクニック的な脱輪回避も視野に入れながら取り組んだ手法がこれです。
車がスタックしたときの具体的な脱出方法とは?
『スタックしたタイヤと地面の間に摩擦を作ってあげれば、タイヤが地面を噛んで進むことができる』です。
この物理的な検討を具体的な手法に落とし込むと、
・後輪と地面の隙間に簡単には吹き飛ばない石、いや、もはや岩を詰め込む
・頑丈な枝(木)を挿入する
といった手法です。
そこに後輪が乗っかれば摩擦が生まれるわけですから、車の移動が可能になるわけです。
で後輪と地面の間にそういったものを挿入する手法なんですが、それはジャッキを使います。
車にはスペアタイヤ交換用の簡易ジャッキが搭載されていますよね。
ですのでそれを利用します。タイヤ交換と同じ要領で車体を持ち上げておいて、タイヤでこそぎ取った凹みに、それらのものを持ち込むわけですね。それを両輪分やると言うようなイメージです。
石など間に挟むものの選定も重要で、なるべく接地面が多くなり飛びにくい物を選択しないと、逆に凹みを広げてしまう要因になりますから、そこは気をつけないといけません。。。
ですけど、やることとしてはかなりシンプルなので、そんなに焦ることもないと思います。誰でもできますね。
で、そういった形で隙間を埋めた後は、ぬかるみから抜けるルートを確保します。
スタックしたところから抜け出せたとしても、次の場所でスタックしては意味がありませんから、できればルート上にもぬかるみに直接タイヤが振れないような何かを敷くことがベストです。
それは薄い岩だとか木を敷き詰めるとか凹みを埋めたときの要領と同じです。もしくはスタックしなさそうな地面を選定して、そこを狙って通るとかですね。
このようにルート選定した後にはいよいよ満を持して脱出トライで!
一度準備したものに対して基本ワンチャンスしかないですから、確実に成功させる必要があります。
この時に重要なのが加速です。
要は止まってしまった時点で地面にトルクをかけないと進まなくなってしまいますから、極力速いスピードで危険ゾーンを切り抜ける必要があります。
ですのでコース取りとハンドルさばきと言うのはかなり重要になってきます。
僕がスタックした場合で言うと、後輪が埋まってしまってましたからその後輪がいた凹みを通り過ぎないといけない状況にありました。ですので、そのくぼみに前輪がはまってしまわないように凹みを極力回避する必要がありました。
もしハンドルが切れずにまっすぐ進むしかない場合、その時は勢いでまずは脱出を試みるのがベストかと思います。
もしその時に前輪が先程の後輪の凹みにはまってしまったとすれば、後輪と同じように今度は前輪をジャッキで持ち上げて、そこにまた石や木などを詰めて同じように脱出を試みれば良いと考えます。
こんなふうにすれば、大方のスタックと言うものは切り抜きが可能です。まぁ、労力はかかりますが、そこで他の危険にさらされるよりはまだマシですよね。
とここまで話をしておきながら、『いや、そもそも危険な場所に行かなければいいじゃないか?』といった意見があると思いますが、それはその通りです!
ですが釣りのロマンを追い求める身からすると、多少のリスクを負ってでも行きたい場所があるんですよ!
もはやアホの領域ですね(笑)
てか、僕は文字通り泥臭く脱出しましたが、今はこんな優れものがあるらしいです。。。マジで欲しい(・ω・)ノ
まぁ、ちっちゃな怪我を重ねれば重ねるほど人間は強くなりますから全く無駄にはなりません。ある種危険とそうじゃない所の境目の判断が的確にできるようになれば、それはそれでオッケーじゃないですか。
ということで、自然と戯れる際には様々な場面で危険と隣り合わせですから、その回避法と脱出法を学んでいく事も重要であり無事に生還できるだけでも、アドベンチャーですから日常生活の近くでそういった体験ができると言うことがアウトドアの醍醐味の1つでもありますね。
となんとなく正当化してみましたが、このやり方は全く推奨できませんので、自分で責任が取れる方のみやってみてくださいね!